今回は、いま勢いのある中国スマホメーカー・OPPOについて解説していく。
なぜOPPOに注目すべきなのか
OPPOは現在、世界におけるスマートフォン市場で存在感を増しつつある。2021年5月には、OPPO、OnePlus、RealmeというOPPOグループ全体を合わせたスマートフォンのシェアが16%となり、Apple(シェア15%)を抜いて世界シェア2位に躍り出た。シャオミは14%と、こちらも上昇中である。ちなみにRealmeはOPPOの完全子会社で、低価格帯のスマートフォンをオフラインで販売するブランドである。またOnePlusはハイエンド端末に特化したブランドで、元々は別会社だったが現在はOPPO本体に吸収されている。この棲み分けに関しては後ほどまた触れるとしよう。
OPPOは日本における格安SIMスマートフォン市場でも30%程度のシェアを維持し続けており、世界でも日本でも大きな存在となりつつある。サムスンやアップルが高価格帯のハイエンド端末に特化し、ファーウェイが米中貿易摩擦に伴う禁輸措置を受けシェアを落とす中で、ロー~ミドル価格帯の市場に攻勢をかけているのがOPPOやシャオミといった格安スマホメーカーである。
「中華製は安かろう悪かろう」という前時代の固定観念
「中華製の格安スマホ」といえば、一昔前のイメージでは「安かろう悪かろう」という言葉が連想されるかもしれない。しかし現在OPPOやシャオミが販売している低価格帯のスマートフォンやタブレットは、そうしたイメージを覆す非常にコストパフォーマンスの高い製品になっている。
たとえば私が動画でも紹介しているOPPOの最新モデル「OPPO Reno5 A」は、3~4万円という低価格ながら最大6,400万画素の4眼カメラを搭載。チップはQualcommのSnapdragon 765Gを搭載しており、5Gにも対応。バッテリー容量は4,000mAhで指紋認証機能、おサイフケータイ機能も搭載し6.5インチの大きめの画面ながら重量は185gと持ちやすい。また画面のリフレッシュレートが90Hzとなっており、これは私のようにスマホでもメールや記事などの文字を多く読むユーザーにはとても目にやさしく、体感だがiPhoneよりも文字の読みやすさでは勝っているように感じられる。
またカメラが非常に優秀だ。特に夜景を撮影するカメラとしては最高のコストパフォーマンスと言ってもよい。
これを可能にしているのが、人工知能による補正だ。夜景モードでは、写真を撮影したのちに5~6秒ほどスマートフォンを固定した状態で保持するように指示される。このあいだに、すでに撮影した画像と、カメラから取得される光量などの追加画像データを組み合わせて、夜景でも鮮明な画像になるように人工知能によって補正しているのだ。もちろん拡大すると修正した部分がやや不自然に見えるが、SNSやメールなどでパッと見たときの鮮明さは文字通り目を見張るものがある。
もちろんカメラばかりでなく、Androidを搭載したスマートフォンなので各種アプリも快適に使うことができる。GmailやGoogleドキュメント、Google Keepといったグーグルアプリを多用しているユーザーであれば、パソコンでの作業をスマホでちょっと確認したり、スマホで寝転がってネットサーフィンしながら見つけた資料をKeepに保存しておいたりメールで転送したりといったこともスムーズにできる。
以上のような端末が5万円を切っているのである。このようなスマートフォンを作っているOPPOという会社はどのような企業なのだろうか。
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