Twitterを見ていると、流れてきたツイート:

 元のツイートが削除されたりする場合に備えて、画像に記載されている内容を引用しておく。

もちろん、マスクはウイルスには全く役に立たない。しかし大事なことは、トップダウンの命令に対する服従と適合なのだ。政府の命令に従って「全員」が着用する。これが重要なのだ。それは、全員を「均一(uniform)」にする制服のようなものだ。一体感、順応性、服従性、そして何よりも「平等性」を植え付けるのだ。

 元ツイートは、これがロスチャイルド家の誰かの発言として紹介している。そうすると、ロスチャイルドの歴史的事実を知っている人は「やっぱり」と思い、ロスチャイルドという単語だけに反応して陰謀論と片付ける人は「陰謀論者乙」と思う。

 これがロスチャイルドの言葉であろうが何だろうが、重要なのは言及されている中身であるはずだ。そして、科学的事実や感染症対策の知見に基づけばマスクがウイルスには無意味であること、それにも関わらず着用が義務づけられる国があったり、日本国内でも義務化は免れているものの着用に対してもの凄い圧力がかけられていることを勘案すると、マスクを推進する背景には「何か」があるということは明確だ。だがそれを「誰」が推進しているのかということで争うのは、時間の無駄である。

 私が上のツイートを見て思い出したのは、ナチス時代の「歓喜力行団」だ。歓喜力行団とはぎこちない翻訳だが、ドイツ語ではKraft durch Freude(KdF)といい、直訳すると「喜びを通じた活力」といった程度の意味だ。これは国家の管理のもとにいわゆるレクリエーション(旅行、観劇、スポーツなど)を行うもので、いまでいうパッケージ旅行の先駆けとされており、ナチスのほかソ連などでも同様の取り組みが行われた。

歓喜力行団は娯楽の「喜び」を通じて労働の「力」を回復させるための党組織で、1933年より音楽コンサート、日帰りから長期までのパッケージツアー、リゾート地やクルーズ船での保養など、それまで労働者階級には手が届かなかったような中産階級的レジャー活動を広く国民全体に提供した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%93%E5%96%9C%E5%8A%9B%E8%A1%8C%E5%9B%A3

 これにはもちろん低賃金や独裁といった政治・経済的な問題から目を背けさせたり、ストレスが蓄積して暴動やデモ、政治運動に発展することを回避するガス抜きという意味合いもあった。しかし、より本質的な目的は、ドイツ社会に存在していた階級や秩序を解体し、ドイツ国民を平等に党に服従せしめることにあった。

歓喜力行団は単に国民へサービスを提供する組織ではなく、究極の目的は余暇活動を上流階級から下流階級まであらゆる大衆に格差なく提供し、階級ごとに分断されたドイツ人を階級対立のないひとつの「民族共同体」にまとめる橋渡しをすることであった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%93%E5%96%9C%E5%8A%9B%E8%A1%8C%E5%9B%A3

 現在のマスク強要もこの文脈で理解すれば、不合理な強制や推進の意味合いが分かってくる。もちろんこのほかにマスク派/反マスク派、ワクチン派/反ワクチン派という対立を創り出すことによって、より本質的な問題に目を向けられないようにする効果もある。ワクチンは接種した/しないが外見的に分からない一方、マスクはしている/していないが外見的に明瞭なので、ウイルスや感染症、行政権力や市民的自由といった抽象的観念のない人でも見た目でマスクをしていない人を糾弾できる。呼吸器系疾患や皮膚などの疾患のためにマスクを着用できない人もいるが、そういう要因は勘案されない。

 ベンジャミン・フルフォードによればヒトラーも例の一族であって、その傍証としてオーストリア併合を当時のイギリス政府が静観していたことなどを挙げている。

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 まあ、おそらくそうなのだろう。というか、そういう仮説のもとにいろいろ考えてみると謎が解ける面が多い。すべては単なる仮説なのだから、陰謀論と名付けて多様な仮説を排除することは科学的ともっとも縁遠い態度である。

 さて以上のように考えてみると連中の手口はいつも同じで、バカの一つ覚えみたいに同様の手法を繰り返している。こんな感じで技法をまとめた動画を作るべきだろう: